ブランディングとは?
一言でいうと、「独自の価値感や経験などを示し強みを分かりやすく伝えること」
「ブランディング」とは、自分や自社の独自の価値を明確にし、それを効果的に伝えて、顧客や市場に強く印象づける戦略的なプロセスです。
単にロゴやデザインを作るだけでなく、提供する商品やサービスの質、顧客体験、そして企業理念や価値観を含む総合的なイメージを構築します。
良いブランディングは、顧客との感情的なつながりを生み、信頼関係を築きます。
これにより、競合との差別化が図れ、顧客ロイヤルティが高まり、プレミアム価格の設定も可能になります。また、新規顧客の獲得や人材採用も容易になります。
つまり、ブランディングは事業の成長と持続可能性を支える重要な基盤であり、長期的な成功への投資と言えます。
「デザイン経営」
2018年経済産業省と特許庁は、『「デザイン経営」宣言』という報告書を作成しました。
そこには、デザインに力を入れた企業が「営業利益」4倍、「売上」20倍になったという調査を報告しています。
デザインを単なる製品の外観だけでなく、経営戦略の中心に据えることを提唱しています。これは、ユーザー体験全体を考慮し、ブランド価値を高める取り組みを意味します。
そこにはこのような記載もあります。
「デザインは組織改革である」
「デザインはマインドセットである」
デザインを単なる製品開発の一部門や過程としてではなく、
組織全体の在り方を変革する力として捉えています。
デザイン経営を知るためのポイントとして
縦割り組織の打破:デザイン思考を導入することで、部門間の壁を取り払い、より柔軟で創造的な組織構造を実現します。
そしてまた、デザインを単なるスキルセットではなく、問題解決や価値創造に対する思考方法として捉えています。
デザインを経営の中核に据えることで、差別化と競争優位性を獲得します。
デザインは企業文化であり、デザイン思考を企業文化として定着させることで、イノベーションを継続的に生み出す土壌を作ります。
顧客にとっての本質的な価値を見出し、それを実現することがデザインの役割になっているのです。
デザイン経営は、単に「おしゃれ」「かわいい」「美しい」などの形容詞で語られたりするものではなく、企業の根幹を形作る重要な戦略的な活動なんです。